Creative Writing Spaceとの連携解消およびコンテスト運営に関するご報告

漆黒

 日頃より名興文庫の活動をご支援いただき、誠にありがとうございます。
【第01回】名興文庫-漆黒の幻想小説コンテストに関する状況について、事実関係および当文庫の対応を以下のとおりご報告いたします。

 令和8年3月10日午後7時57分、文芸投稿サイトCreative Writing Spaceに関連するSNS上の投稿において、同サイトとの連携解消に言及する内容が確認されました。
 これに関連し、当文庫が実施しているコンテストの開催継続について懸念する趣旨の投稿が一部で確認されております。

 この点について、当文庫の現時点における状況を以下のとおりご説明いたします。

 まず、名興文庫は、Creative Writing Space運営側より、書籍化対象作品の作者様に関する連絡用メールアドレスの提供を既に受けております。
 また、Creative Writing Space上に掲載されている書籍化対象作品については、書籍化手続きに必要なデータの取得および当文庫での保管を完了しております。
 そのため、Creative Writing Spaceとの連携状況の変更があった場合であっても、当文庫が実施している当該コンテストを中止する理由は、現時点では存在しておりません。

 なお、Creative Writing Spaceに掲載されている作品の著作権は、各作品の作者様ご本人に帰属するものと当文庫は認識しております。
 当文庫としては、書籍化手続きに必要な作品データの取得を既に完了していることから、作者様のご判断により当該サイト上の作品を非公開とされた場合であっても、書籍化手続きの進行に支障は生じないものと認識しております。

著作権放棄記事に関する名興文庫の見解

 名興文庫は、令和7年1月4日より【第01回】名興文庫-漆黒の幻想小説コンテストを開催いたしました。その後、令和7年11月22日に一次選考結果および書籍掲載予定作品を発表し、令和7年12月26日に二次選考結果を公表しております。
 本コンテストでは、応募要件として「返信可能なメールアドレス」を提出することを求めております。現在、書籍化候補となった作者様について、提出されたメールアドレスが返信可能なものであるかの確認作業を順次進めている段階です。

 令和8年3月8日14時56分、文芸投稿サイトCreative Writing Spaceにおいて、本コンテストに同サイト経由で応募した茅杜弐 乃至真(当該記事公開時点においては「AIポン出し太郎丸」と名乗っていた人物)が、自身の応募作品についてAI生成作品である旨および著作権を放棄する旨を記載した記事『著作権放棄の宣言、名興文庫-漆黒の幻想小説コンテスト選考通過作品について。あるいはAIポン出しという名の冒険』を同サイト上に公開したことを確認しております。

 本コンテストの応募規約においては、AI生成作品であることのみを理由として応募を制限する規定は設けておりません。
 そのため、選考においては
 ・作品が幻想小説としての要素を備えているか
 ・名興文庫が想定する漆黒レーベルの作風として掲載可能であるか
 といった観点に基づき、作品内容を中心として選考を行ってまいりました。したがって、応募作品がAI生成作品であるか否かのみをもって選考対象外とする扱いは行っておりません。

 一方で、当該応募者は、コンテストに応募する形式を取りつつ、当該記事において自身の応募作品がAI生成であり著作権が存在しないとの認識を示した上で、最終選考結果発表前の段階で当該記事を公開しております。
 当文庫としては、当該記事の内容および公開の時期が、当文庫が最終選考結果発表に向けた連絡業務等を進めている期間中であったこと、記事内容においてコンテストの選考に関する評価や基準に疑義を示す趣旨の記述が含まれていることについて、結果としてコンテスト運営に支障を及ぼす行為であったと認識しております。

 また、当該記事公開後の状況として、当文庫において以下の事実を確認しております。
 ・当該記事公開から約3分後、SNS(X)上において当該応募者と別名のアカウントによる拡散が確認されたこと
 ・約1時間後、名興文庫に対する批判的投稿を継続している複数のアカウントによる拡散が確認されたこと
 ・当該記事に言及する形で、名興文庫の選考能力や選考体制に疑義を呈する趣旨の投稿が複数確認されたこと
 これらの投稿については、当文庫において日時および内容の記録を保存しております。

 さらに、当文庫が応募者に対して連絡を試みたところ、当該応募者のメールアドレスについて送信エラーが発生し、メールの送達ができない状態であることを確認しております。

 本コンテストでは、応募条件として「返信可能なメールアドレス」での応募を求めております。しかしながら、当文庫の確認時点において当該メールアドレスは送信不能であり、応募条件を満たしていない状態であったことが確認されました。

 以上の事情を踏まえ、名興文庫は、本コンテストの応募規約に基づき、当該応募者について応募条件を満たしていないものと判断し、本コンテストにおける当該応募を失格扱いとすることを決定いたしました。

Creative Writing Spaceとの連携解消に関する経緯

 本コンテストは、令和7年1月18日付でCreative Writing Spaceとの連携を公表しております。

 名興文庫は令和7年9月20日、Creative Writing Spaceより、本コンテストに関連して「特に良いと思った3作品」「そのほか良いと思った5作品」の計8作品の提示を受けております。
 提示された8作品の作者数は6名であり、特定の作者による複数作品が含まれている構成となっておりました。また、当該作品群には、本件に関連する応募者の作品も含まれておりました。
 この点について、名興文庫としては選考結果に関して一定の偏りがあるように見受けられる可能性があると認識し、Creative Writing Spaceの掲げる「ジャンルに縛られない開かれた創作の場」という理念との関係から、当該選考結果の公表について慎重な対応が望ましいのではないかとの意見を伝達しました。

 これに対し、Creative Writing Space側からは概ね以下の趣旨の回答がありました。
  当該選考結果の取り扱いについては名興文庫の判断に委ねる
  当該選考は依頼を受けて実施したものであり、結果の利用については自由である
 名興文庫としては、この回答内容を踏まえ、選考結果の取り扱いおよび提携関係のあり方について慎重に検討する必要があると判断し、令和7年9月30日の時点で、Creative Writing Spaceとの関係について一定の距離を置きたい旨を伝達しております。

 その後、令和8年1月30日、名興文庫内部において本コンテストの最終選考に関する方針が確定したことを受け、Creative Writing Spaceに対し、書籍化対象となる可能性のある作者のうち、名興文庫側でメールアドレスを保有していない作者について、連絡先メールアドレスの共有を依頼いたしました。
 これに対し、令和8年2月6日、Creative Writing Spaceより、メールアドレス共有依頼の対象者について「当該人物がすべて出版対象者であるのか」「どのような位置付けの共有であるのか」といった確認が行われました。

 名興文庫は、Creative Writing Space側が、当文庫の令和7年11月22日付で公開した「【第01回】名興文庫-漆黒の幻想小説コンテスト 一次選考通過・書籍掲載作品 発表」の告知投稿を引用していることを確認しております。
 そのため、名興文庫は当該状況について説明を行い、メールアドレス共有を依頼しましたが、Creative Writing Space側からは「通知内容の詳細」「手続きの全体像」について追加説明を求める回答がありました。

 名興文庫は、名興文庫側における手続きは既に完了しており、Creative Writing Space側の情報共有がなければ手続きが進められない状況である旨を伝達しました。
 これに対し、Creative Writing Space側からは、個人情報の取り扱いに慎重を期す必要があるとの理由により、数日間の確認期間を設けたいとの回答がありました。
 その後、令和8年2月11日になって、対象作者のメールアドレスの共有が行われました。

 以上の経緯を踏まえ、名興文庫としては、Creative Writing Spaceとの業務提携については本コンテストに関する協力関係をもって一区切りとし、今後については一定の距離を置いた関係とする方針としております。

お詫び

 最後になりますが、本件に関し、コンテストに参加してくださった皆様にはご心配およびご不快な思いをおかけしましたことをお詫び申し上げます。

 名興文庫としては、今後も公正なコンテスト運営と作品発表の場の提供に努めてまいります。引き続きご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 なお、本報告に記載した日時、投稿内容、通信記録等については、当文庫においてログ記録およびスクリーンショット等の形で保存しております。