問題視するハッシュタグ使用に関する名興文庫の見解

お知らせ

名興文庫が置かれている現状

 名興文庫は、2023年10月13日より小説『ダークスレイヤーの帰還』を名興文庫の公式コンテンツとして公開している。当該作品において、作者である堅洲斗支夜は連載当初より「本格ファンタジー」を標榜しており、名興文庫としても同作品が日本におけるファンタジー作品の新たな潮流を形成し得る作品であるとの認識を示している。

 このような状況において、2023年9月13日午前9時11分、「瘴気領域(@wantan_tabetai)」が、「本格ファンタジー」とは別に「本タジー」という用語を作成した。

 当該用語はその後、名興文庫およびその関係者、並びに名興文庫の活動に賛同する者を指す蔑称として使用されるようになった。
 この状況を受け、名興文庫は2024年11月29日、公式ブログにおいて『「本タジー」という言葉に対する名興文庫の見解』を掲載し、当該用語の使用中止を求めた。
 しかしながら、記事掲載後も当該用語の使用は継続され、さらに派生語が発生する事態となったため、名興文庫は2025年4月2日、公式ブログにおいて『「本タジーズ」という言葉に対する名興文庫の見解』を改めて公開した。

 また、名興文庫は、2024年1月以降、「義援金詐欺」「詐欺師」などの表現を含む投稿による誹謗中傷を継続的に受けている。これらの投稿について、東京地方裁判所民事第9部に対して発信者情報開示命令の申立てを行い、現在までに30以上のアカウントについて開示が認められている。
 開示が認められたアカウントの多くは、前述の「本タジー」という用語を使用した投稿を繰り返しているほか、『ダークスレイヤーの帰還』について低品質であると評価する投稿を反復して行っている

 このような状況下において、2026年2月9日午後6時58分、「はまさん(@hamathunder)」が「#日本の本格ファンタジーお勧め」というハッシュタグを使用し、作品紹介の投稿を開始した。

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 その後、発信者情報開示の対象となっているアカウントが相次いで同様のハッシュタグを使用した投稿を行い、当該ハッシュタグは表記揺れとして「#日本の本格ファンタジーお薦め」も使用されるに至っている。

 当該ハッシュタグにおいて紹介されている作品群を確認すると、日本発祥のファンタジー作品とされる作品が列挙されているものの、ジャンル構成には統一性が見られない。また、小説作品のみならずゲーム作品や漫画作品が並列的に紹介されており、さらにSF作品が混在している状況も確認される。
 このような状況から、当該ハッシュタグにおいて紹介されている作品群を俯瞰した場合、「本格ファンタジー」という概念の定義を読み取ることは極めて困難であると考えられる。

「本格ファンタジー」について

「ファンタジー」とは一般に幻想を意味する言葉であり、文学においては想像的要素を含む物語全般を指す概念として用いられている。童話、妖精物語、メルヘン、幻想文学、英雄冒険譚、神話世界を舞台とする物語など、多様な形態の作品が存在する。

 日本においてファンタジー作品が広く読まれるようになったのは、戦後、1950年に創刊された岩波少年文庫をはじめとする児童向け翻訳文学の普及によるところが大きい。その後、日本人作家によるファンタジー作品も主として児童文学の分野で発表され、国内におけるファンタジー文学の評価の蓄積が進んだ。1972年にはJ.R.R.トールキンの『指輪物語』が評論社から刊行され、日本における本格的なファンタジー文学の受容が進展した。
 さらに1980年代にはRPG文化の広がりがあり、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の紹介や、『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』といったゲーム作品の登場により、「剣と魔法」を基盤とするファンタジー世界観が広く普及することとなった。
 こうした状況の中、1986年には角川書店が「角川ファンタジーフェア」を開催し、日本国内におけるファンタジー作品への関心が高まりを見せた。この流れは、アニメやコミック的な作風と結びついたライトノベル形式のファンタジー作品の発展にも影響を与え、日本独自のファンタジー文化の形成へと繋がっていった。

 以上のような日本におけるファンタジー史を踏まえ、名興文庫としては、日本で出版されているファンタジー作品は主として以下の三つの系統に分類できると考えている。
 ・児童文学系ファンタジー
 ・幻想文学系ファンタジー(一般文芸・ライト文芸)
 ・ライトノベル系ファンタジー(RPG文化を背景として発展したもの)
 名興文庫は、これら既存の区分とは異なる方向性として、教養ある成人読者を対象とした「剣と魔法」の物語を中心とする文学的ファンタジー作品群を「本格ファンタジー」として提示し、そのジャンルの確立を目指している。

当該ハッシュタグ活動に対する名興文庫の見解

 以上の経緯を踏まえると、当該ハッシュタグ活動には、名興文庫が提唱する「本格ファンタジー」という概念に対して「本タジー」という用語を作成し、それを蔑称として使用してきたアカウントが積極的に関与している状況が確認される。
 また、当該活動に参加しているアカウントの多くが、名興文庫の公式コンテンツである『ダークスレイヤーの帰還』について低品質であると評価する投稿を継続的に行っている。

 これらの事情を総合的に考慮すると、名興文庫としては、当該ハッシュタグ活動は、名興文庫が提唱する「本格ファンタジー」の概念を意図的に曖昧化させる行為であり、結果として名興文庫の事業活動に影響を与える営業妨害的活動であるとの認識を有している。
 したがって、当該ハッシュタグ活動に関与した発信者情報開示対象者および関係者については、全員の本人特定が完了した後、裁判手続において不法行為責任の追及を行う予定である。
 なお、当該ハッシュタグ活動および関連投稿については証拠保全を実施しており、必要に応じて裁判資料として提出する予定である。

権利侵害が認められた投稿:https://note.com/naocoshibunko/m/m0672bb89cedd

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